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今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします

2010年11月号

セーフティネット融資制度が、来年3月末で期限切れになると聞きましたが、この際、どのような対策を採ればよいのでしょうか。
信用保証協会付き融資の保証額は、融資額の80%を限度とし、残額20%は金融機関側の負担割合とすることが原則です。

一、資金不足は何から起きる

信用保証協会付き融資の保証額は、融資額の80%を限度とし、残額20%は金融機関側の負担割合とすることが原則ですが、資金繰りに悩む中小企業を支援するため、一定条件に適合する企業に対して、いわゆるセーフティネット融資として融資額の100%を保証してきました。

しかし、この制度は来年3月末の期限切れをまって縮小する案が示されました。その詳細は、今後、煮詰まると思いますが、この制度は、もともと、緊急避難的性格を持っており、この際、資金計画全体を見直す時期が到来したものと考える必要があります。

企業の破綻は、資金の破綻によって生じます。では、資金が破綻する原因は、どこにあるのでしょうか。

赤字が資金不足の原因だと即断される経営者も多いのですが、勿論、それを全面的に否定するつもりはありませんが、歪な財務構造にも半分の原因があり、損益計算書と貸借対照表の両方から改善することが求められます。

二、損益計算書の資金不足原因を分析する

「利益=売上高-コスト」基本的に利益計上の図式は単純です。売上増加、コスト削減、両方を同時に行うかの3つの方法しかありません。

売上高は、販売先数の増加と個別取引先への販売額の増加が「キー」となります。このうち、最も重要なことは販売先数の増加です。販売先数の増加は営業力の如何にかかってきますし、個別取引先別販売高の増加は、販売管理体制の充実と商品力の強さによって決まります。

また、コストの削減に着手すべき順序は、一般管理販売費の削減より売上原価の削減が第1です。仕入額の多い取引先順に並べ、上位20%の取引先について商品力、仕入条件等を細かく評価、分析し、コストの削減と商品力の強化を検討する必要があります。

三、貸借対照表の改善

「現金は貸借対照表に隠れる」という諺の通り、資金繰りが苦しい原因の半分は、財務構造の問題です。売掛金や在庫の増加、遊休不動産の所有、過大な設備投資(投資効果の誤算等)が主な理由です。

経営戦略とは、詰まるところ、現金を商品や製品に変換し、それが売却されることにより、当初の現金が利益分だけ増加されるという循環を繰り返すことにより経営の維持、発展を図るシステムです。これを機会に、現金循環の視点から経営戦略を見直す決意が問われています。

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