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今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします

2015年4月号
困ったときはボスの顔を見る

三十名ほどの従業員を抱えていますが、強く叱るとパワハラになるのではと悩んでしまいます。

セクハラやパワハラなどの言葉が躍り、従業員との距離感をどのように保つべきか困っている経営者が多いようです。どんな組織であれ指揮命令系統の維持は必要ですし、時には強く叱ることも必要です。

一、 ボスの役割は何か

某テレビ番組で、リーダーシップについて米国の著名学者が、ゴリラの群れがボスを頂点とした組織であることと、ボスの役割について講義をしていました。ゴリラの群れは餌場の選択や猛獣に襲われたときには、全員がボスの顔を見て、その指示に従うとのことです。困ったときに、ボスの指示に従えば飢えに苦しんだり、危険にさらされることがないという絶対的な信頼を寄せているのです。

ボスは部下が判断に迷ったり、困っているときに的確な指示を行い、その指示に従えば問題が解決できるという絶対的な信頼感があるかどうかが根幹的な役割だということです。

二、 いつもボスは見られている

従業員との関係は、経営者からの一方的な指示に偏りがちですが、従業員と双方向性のある信頼感が土台にあると考えられます。

(1)顔で笑って、心で泣いて
経営者の笑顔は、組織全体の緊張感を解きほぐし全員のやる気を引き出します。たとえ、あなたが給与の資金繰りに悩んでいたとしても、それを顔に出したら全員が心配してしまいます。いつもニコニコしているリーダーは組織の安定感の象徴です。
(2)誰もがあなたの声を待っている
どんな組織でも部下は、ボスから声を掛けられるのを待っています。人はその組織の一員であると同時に、その組織の中で認められる存在でありたいと願っているからです。朝のあいさつ、退社時のあいさつは当然ですが、少しの暇を従業員さんとの会話に当ててください。「元気そうですね。顔色が良いよ」「子どもさん元気?」こんなたわいのない日常的な一言で全員の疲れがなくなります。ボスは饒舌であるべきです。「沈黙は金」なんて通じませんよ。
(3)「ありがとう」を口癖に
家庭内でももちろんですが、職場でも何気なく感謝の気持ちを素直に示すことで親近感や信頼感が増してくるものです。特に職場においては、具体的な事実を示して感謝の意を示すことが大切です。「昨日お願いしていた件、早速取り掛かってくれてありがとう。おかげで助かったよ」。この一言が部下を奮い立たせます。
(4)叱り方で位置取りが異なる
何度も同じミスを繰り返す従業員に対する叱り方は、真正面に相手と対峙し、そのミスのために会社や会社の仲間がどんな迷惑を被っているのかを明確に論することが必要です。いくら厳しく叱っても常日ごろの信頼感が土台にあれば素直に受け入れられるでしょう。
言うことは言うが相手の考え方も素直に聞く位置を示す位置取りは、相手と直角の位置に座ることになります。また、相手の言い分を十分聞いてあげたいと思うときは、同列の席の横に座って聞くことが効果的ですが、相手が異性の場合は注意してください。セクハラと言われないために。

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