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今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします

2016年8月号
城は石垣、石垣は人

4,5年前から後継者として長男が入社していますが、仕事に身が入っていない割には交際費を多く使っています。従業員の目もあり困っています。

1.事業承継は経営を引き継ぐこと

中小企業の後継者問題では、自杜株や不動産の相続、贈与など税の問題が主となっていますが、財産承継の前に後継者を経営者として育て、引き継がせることが重要です。

(1)息子よ、作業着を着て現場に出てくれよ

大学卒業後、商社で5年間勤務し、3代目後継者として入社しました。しかし、毎日パソコンの前に陣取り、経営資料分析に終始しています。その前に、1日1、2時間で良いから作業着を着て現場に出て職員とのコミュニケーションを取ってほしい。

(2)息子よ、出勤時間を守ってくれ

出勤時間8時の会社があります。社長は、毎朝誰よりも早く出勤していますが、後継者である息子は遅刻の常習犯です。従業員の手前、肩身が狭い社長の身にもなってよ。

(3)息子よ、お前が使っている交際費は従業員が稼いだお金だよ

仕事は嫌々ながらやっているが、ゴルフや飲み会となると、いそいそと出かけ、翌朝、経理の机上に領収書を置いておく。そのお金は、何人もの従業員が働いて得たお金だよ。

2.後継者に生きがいを与える

このような悩みを抱えている経営者の愚痴が聞こえてきます。もちろん、後継者の入社に伴い、見違えるように成長している企業が大部分なのですが。後継者を計画的、段階的に教育しながら、仕事に生きがいを求めるよう工夫してみましょう。

(1)社長より、俺が仕事を知っているという自負を与える

後継者の仕事は、まず現場職員とのコミュニケーション、特に古参社員との意思疎通です。そこで、活きたマニュアルづくりを通して、新しい目による職場の活性化を図るわけです。マニュアルと開くと、定型的な決まりきった文章に思えますが、新しい視点により現場の声を拾い上げ体系化し、同時にベテラン職員のノウハウをそこに組み込むことにより、使えるマニュアルが出来ます。このような実績を通して、現場を知り、意思疎通ができることにより、後継者自前のプレーンが出来上がります。

(2)最初からお金の心配をさせない

交際費を使い過ぎるということですが、従業員の努力によって得たお金であることを知らしめることは重要です。しかし、同時に、最初からお金のエ面をさせたり、銀行に頭を下げるなどの苦労をさせることは考えものです。せっかく張り切って入社した後継者を委縮させます。先にリスクを考えるあまり、新しい発想、創造性のある事業展開ができないことがまま見受けられます。ここは、異業種の仲間とのコミュニケーションがいずれは企業の成長につながることを願って鷹揚に構えましょう。

従来の経営資源である「人、物、金」に加え、これからは「情報」「ネットワーク」が経営革新の重要な位置を占めます。「情報網の構築」「ネットワークの構築」は、後継者が得意とする分野です。

(3)職場マナーの教育

新入社員のあいさつなど職場のマナーを知らないとこぽしている経営者が多いようですが、後継者についても、時間の厳守、あいさつ、「報、連、相」など最低限のビジネスマナーを身に付けさせましょう。

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