今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします
2009年10月号
- 郊外で洋食店を開業しています。なかなか顧客さんが増えず困っています。
- ご質問の答えは簡単です。そうです「お客さんに忘れられてしまったのです」
一、 忘却とは忘れ去ることなり
あなたに質問「過去1年間に食べたサッポロラーメンのお店を書き出してください」どうですか、おそらく、3店~4店が精一杯です。
常時、行っているお店、強烈な印象があったお店、後は、3ヶ月以内に行ったお店程度が精一杯です。
ですから、ご質問の答えは簡単です。そうです「お客さんに忘れられてしまったのです」
二、70%の壁を破れ
業種や立地条件、地域性によっても異なりますが、一見の顧客さんのリピート率は30%程度といわれています。
70%の顧客さんは一回きりの利用で、お店の名前は忘却の彼方に追いやられてしまったというわけです。
折角、ご縁があって来店され、以後、利用していただけない70%の顧客さんのうちから、少しでもリピート率を上げれば、間違いなく客数は増加し、売上も増加するわけです。
- 理屈はわかりましたが、具体的に、どうすれば良いのですか?
- 3ヶ月以内にあと2回利用していただく様な仕掛けづくりをします。
なぜ、3ヶ月か?
人は、3ヶ月経過すると急速に忘れてしまうからです。したがって、3ヶ月以内に、もう2回来店していただく仕組みがないと、その記憶を呼び起こすことは、全く、期待できなくなります。
そのためには、3ヶ月以内に3つの仕掛けをします。第1の仕掛けは、DMや携帯電話に来店していただいたお礼と、自分自身がこだわっていること、自慢にしているメニュー等を伝えます。
第2の仕掛けは、来店から1ヶ月以内に再度、送ります。内容は、当店のフアン4~5人から、「何故、このお店を利用しているのか」お店のメニューや雰囲気等のメッセージを中心として構成します。
更に、第3の仕掛けは、来店時から2ヶ月程度経過してからです。今度は、来店していただいた場合の特典を中心に構成します。ただし、この間に来店していただいているか、どうかの確認が大切です。
- 仕掛けはわかりましたが、個人情報保護の徹底で、住所氏名、携帯番号等を聞き取ることは困難ですよ
- 来店時に簡単なアンケート付きで必要事項を書いて頂くわけですよ。
100円ショップから購入した景品を差し上げましょう。
100円で顧客さんの確実なデーターベースができるのですから、一挙両得ですね。やってみる価値はあるでしよう。