今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします
2013年2月号
- 一、血のにじむ努力を見せよ
二、改善計画が未達成の場合
現在の経済環境の中では、どんなに一生懸命に頑張っても改善計画が未達成と言うこともあり得ますが、このような事態になった場合、どの様な対策を取ったら良いのでしょうか。
(1)リスケ後、3年以内に利益計上ができる
(2)概ね5年以内に債務超過が解消できること
(3)10年以内に借入金の返済が完了すること
三、金融機関の求めている実現性の高い改善計画とは何か
そうはいっても、改善計画の内容は次の条件を満たす必要があります。
(1)前述の通り、改善計画は金融機関に支援を要請すると同時に、自分自身もこの計画に沿って実行していくことを約束したものです。毎月の実績数値を計画数値と比較して改善の進捗状況を把握しましょう。また.少なくとも3ケ月に1回は、定期的に金融機関に改善状況を報告しましょう。実績と計画に差異が生じた場合は、その理由と今後の改善策についても説明します。
(2)実績値が計画の80%以上を示していれば、当面、厳しいお沙汰は無いでしょう。70%以下であれば、改善の見込みが立たないと言うことで、これ以上の支援継続が難しいという宣告もあり得ます。
(3)リスケの終結とともに、リスケ前の返済額に戻すという要請も考えられますが、当初は、ムリをしない範囲で返済額の軽減を交渉しましよう。借入金が年間キャッシュフローの8倍程度に圧縮されるなど財務内容が改善してくれば、リスケ後の改善効果が見えてきたという評価が得られるはずです。